コンセプト

お客様を幸せにする幸服を提供しつづける企業

お客様を幸せにする幸服を提供しつづける企業」というのが株式会社花井の存在意義です。

服とは身体を外部から守る機能を備えるもの。極端な言い方をすれば、太古の昔に身にまとっていたもので充分だったのかもしれません。

しかし、一方で、デザインやファッションは生活に潤いをもたらすものであると言えます。

デザインされたものを所有したり、見たりする事によって気持ちが高揚したり落ち着いたり。デザインが存在しなければ何も起こらないかも知れない平坦な生活にリズムを与えてくれます。

それが服であった場合はどうでしょう? 「衿を正す」という言葉があるように、着るものによって人は様々な心の変化を感じる事が出来ます。またそれは他人に対しても同様。自分の着ているもので他人への自己表現を実現する事が出来ます。

私たちは「人の心を動かす事ができる」という素晴らしい「服」というものを扱っている会社です。そして、その服によってお客様に「幸福」を提供したいと考えています。

さらに私たちは、服という「もの」だけではなく、それに加えて「ブランド」という価値をお客様にお届け出来るよう、「花井らしさ」という事を大切に考えています。

花井幸子がデザイナーとしてデビューしてから40年以上にわたって市場で支持されているのは一人の人間の感性を通して一貫した「らしさ」が表れているからだと考えます。

そしてお客様が支持し続けて下さったこの「時間」によって私たちは「ブランド」としての「期待」と「責任」を感じています。

世の中の変化のスピードは会社が創業された頃とは桁違いになりました。

変化に合わせて変わらなければならない事、ブランドとして変えてはならない事。組織にしっかりと根付いた「花井幸子」のフィロソフィーと常に向かい合いながら変化を見極め、私たちは、これからも一層、ブランドの価値を感じていただき、お客様が喜んで下さる「幸服」を提供しつづけたいと考え、日々さまざまな努力を続けています。

代表取締役社長 花井 喜幸

メッセージ

株式会社花井は、花井幸子と先代社長花井喜俊が二人三脚で小さなアトリエからスタートさせ、服創りへの想いを同じくするスタッフとともに築いてきた会社です。

ここに、21世紀を迎える際、先代社長と花井幸子が語り合った服創りやスタッフに寄せる想いをご紹介いたします。

私たちは「幸服」という大人服を創る企業です

花井喜俊:
日本のプレタポルテの歴史はわずか40年。考えてみたら、私たちはその内の30年同じ波を生きているんだね。
花井幸子:
価値観が大きく変わり続けた歴史とも言えるんじゃないかしら。
花井喜俊:
企業としてその変化を先取りできたのは、早くからコンピューターを導入して、データベース方式のプログラムを自主開発したことだね。プログラム名を頭文字をとって「I'M HAPPY」と名づけたのも、私たちらしいと思う。
花井幸子:
洋服が大好きだから、自分も幸せで、みんなも幸せにするんだという心意気ですね。
花井喜俊:
これからはますますITの時代。販売ではバーチャルモールが発展するだろうけど、だからこそ人間の温かさが求められる時代になる。
花井幸子:
洋服は人間が創る人間を包むもの。情報も温かくて、質の高いものでなければ。
花井喜俊:
21世紀は大量生産の画一的なものと、一層手の込んだものとに、二極化するだろう。
花井幸子:
だからこそプレタポルテで、こだわって創る私たちの存在意義が、はっきりすると思う。
花井喜俊:
そうあってほしいね。
花井幸子:
服作りは素材との対話だから、自然に地球環境のことまで考えてしまうの。
“いつくしむ想い”が、21世紀のキーワードかも。
花井喜俊:
服を創る人間は、時代の水先案内人。予見者かな(笑)
花井幸子:
世の中の潮流への勘と、自分の心の掘り起こしが大切ですね。
花井喜俊:
とにかく幸せな服づくりをしてきたし、これからもずっと「幸服」を創り続けたいね。
花井幸子:
だからこそ、きらきらと輝く目の積極的な人が、スタッフになってほしいですね。

2000年12月

花井を知る4つのキーワード